「親愛なるX」第12話「親愛なるXへ」〈ネタバレあり〉愛と再生のラストレター

あらすじ

物語は静かに最終章へ。
ユン・ジュンソ（キム・ヨンデ）は、ペク・アジン（キム・ユジョン）の映像日記を放送した後、
彼女から届いた一通の手紙を手に取る。

差出人は「親愛なるX」。
その手紙には、アジンの“本当の別れの言葉”が綴られていた。

「あなたが信じてくれた“私”が、今の私を救いました。
私はようやく、誰かのためではなく、自分のために生きることを選びます。」

アジンの手紙には、これまで語られなかった“真実の結末”が記されていた。
過去の事件の被害者と和解し、彼女は正式に芸能界を引退。
その後、自らの経験を元に「真実と赦し」をテーマにしたワークショップを開いていた。

ラストシーン、ジュンソは海辺を歩きながら、
アジンからの最後の映像を再生する。

「愛は、終わるものじゃなく、形を変えて続いていくのね。」

波の音とともに映像が途切れ、
空には柔らかな光が差し込む。
“親愛なるX”というタイトルが、
まるで彼女からのラストレターのように静かに浮かび上がる。

最終回は、静かな光と希望に包まれたエンディング。
壮絶な過去を経て、アジンが“自分を赦す”という形で再生を遂げる。
そしてジュンソもまた、愛を手放すことで彼女を本当に理解する。
――これ以上ない、優しくも力強い最終回。